ベンの原点、岩手工場に受け継がれる
真摯で誠実なものづくりと調和の精神
㈱ベンの発祥であり原点である岩手工場は、岩手県のほぼ中央部、山々と北上川に抱かれた自然豊かな矢巾町にあります。JR矢巾駅から徒歩3分の好立地にありながら、敷地面積2万平米超、建物面積9千平米超という大規模かつ最先端の工場です。2017年に全面リニューアルした本工場は、自動弁メーカーのパイオニアの名に恥じない生産システム、テスト設備などを備え、建物は北西から南西へL字型に配置されています。大型トラックによる効率的な積み降ろしを可能にする集積口など、生産から配送まで、働く人々にやさしく、近隣への負担なく、最小の環境負荷で最大の効率を上げられる工場を目指しました。
リニューアルにあたっては、東日本大震災の教訓を生かし、耐震補強に重きを置きました。工場棟の設計にあたっては、冷暖房を完備し、作業効率向上とともに従業員の安心・安全はもちろんのこと、モチベーションアップも重視しました。このようによりよい作業環境を実現するためのさまざまな試みが行われ、新・岩手工場が誕生しました。
INSIDE OF THE FACTORY動線のよさより使い勝手のよさを追求
効率よりも技術者のスキルと確実性を
受入検査エリア
仕入先から納入された鋳物や加工部品は、数量・寸法・外観・仕様など、すべてが正しく基準を満たしているかを厳しく検査した後、合格品のみ材料倉庫に保管されます。
機械工作エリア
材料倉庫に保管された部材は、製造計画に沿って、機械加工工程に送られます。納入された部材は、さまざまな加工技術と技術者の手によって、さらに精度を高めていきます。
組立工作エリア
市場予測に基づく計画生産とお客様からのご注文により生産する受注生産の2通りのスケジュールで製品を製造しています。製品ひとつひとつが、人の手を介した綿密な作業によって組み立てられます。
テストエリア
すべての製品は規格に則り作動試験、及び外部漏れ試験を行っています。人の目に触れないところで長く活躍するベンの製品には、絶対の安全性と信頼性が求められるからです。